審美的な歯科治療とは
審美的な歯科治療とは、ただ単に虫歯や歯周病などの病気を治す治療ではなく、「歯の見た目を美しくすることで、口元のコンプレックス解消を目指す歯科治療」です。
審美的な歯科治療を受けてきれいな口元を手に入れた患者さまからは、「笑顔に自信が持てるようになった」「よく笑うようになった」「人に会うのが楽しみになった」などといった精神的によい作用があったという声をよくいただきます。
審美的な歯科治療できれいな口元を手に入れることは、「より魅力的な自分」と出会えるチャンスです。
美しくあるために素敵な洋服やアクセサリーを身に付けることも素敵ですが、常にともにある歯をきれいにすることで、患者さまが本来の美しさを引き出すことができます。
より自然な美しさを手に入れるために、審美的歯科治療を受けてみませんか?
I DENTAL CLINICの審美的歯科治療へのこだわり
審美的歯科治療において重要なのは、「口元の美しさをどれたけ持続させることができるか」ということだと考えております。
そして、美しく健康な歯を維持するために必要なのは、「的確な診断」と「精密な治療」です。当クリニックでは、以下のような機器を駆使することで、より良質な審美的歯科治療をご提供しております。
拡大鏡
拡大鏡を使用することにより、肉眼の3~8倍の拡大視野で治療を行なうことができます。ミクロン単位での繊細な作業が求められるかぶせ物やつめ物をするために歯を削る作業(歯の形成)を、拡大鏡を使用して行なうことで、より精密な治療が可能となります。
精密咬合器
精密印象材で患者さまの歯型を取り、正確な模型を作製したら、それと精密咬合器を使用して患者さまの噛み合わせの状態や顎関節の動きを再現します。これを行なうことにより、歯科技工士と歯科医師の間の認識のずれがなくなり、かぶせ物やつめ物などの補綴物の仕上がりの質を高めることができます。
診断用ワックスアップ
診断用ワックスアップとは、治療における最終的な噛み合わせや、かぶせ物の位置を決めるために使用する模型のことをいい、ワックスを盛り上げて形を作ります。診断用ワックスアップを使って治療後の状態のシミュレーションを行なうことで、より美しく長持ちするかぶせ物を作製することができます。
マイクロスコープを
使った精密審美治療
マイクロスコープは、最大で肉眼の24倍という拡大視野で治療部位を確認することができる歯科用の顕微鏡です。 圧倒的な拡大視野下で歯の形成作業や、かぶせ物やつめ物の適合チェックを行なうことにより、歯とのすき間のない精密な補綴物をご提供することができます。すき間のない補綴物は、虫歯のリスクを軽減させるため、歯の寿命をのばすことにも繋がります。
審美歯周外科治療
(マイクロサージェリー)
審美的な歯周外科治療とは
歯の長さや形態を改善するために、歯肉の高さや厚みを外科手術によって整える治療のことをいいます。歯周形成外科治療とよばれることもあります。
歯周外科治療にマイクロスコープを使用することで、非常に繊細な処置を行なうことが可能となるため、より美しい見た目に仕上がることが期待できるだけでなく、手術による傷や体への負担を最小限に抑えることができます。
また、手術による負担を抑えることで、術後の腫れや痛みも少なくなり、傷の治りも早めることが期待できます。
かぶせ物・つめ物の種類
患者さまのお口の状態やご要望により合った治療をご提供するため、
さまざまな種類のかぶせ物やつめ物を取り扱っております。
かぶせ物(クラウン)
かぶせ物とは、いわゆる差し歯のことで、虫歯や歯の破折の修復、歯の見た目の改善のために歯にかぶせる人工歯のことをいいます。クラウンともよばれています。
ジルコニアオールセラミッククラウン
かぶせ物の表面だけでなく内側のフレームもすべて白いジルコニア素材で作られたかぶせ物です。
- メリット
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- ・天然歯に近い見た目を再現できる
- ・強度に優れ、奥歯やブリッジに使用することもできる
- ・金属を使用しないので、金属アレルギーの方でも治療できる
- デメリット
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- ・色調はオールセラミッククラウンよりやや劣る
- ・強い力がかかりすぎると、まれに割れることがある(※自損以外の破折の場合は、5年間無料保証)
オールセラミッククラウン
かぶせ物の表面だけでなく内側のフレームもすべて白いセラミック素材で作られたかぶせ物です。
- メリット
-
- ・透明度に優れ、白く美しい見た目を再現できる
- ・変色しにくく、歯垢が付着しにくい
- ・金属を使用しないので、金属アレルギーの方でも治療できる
- デメリット
-
- ・ジルコニアオールセラミックよりも強度が劣る
- ・強い力がかかりすぎると、割れることがある(※自損以外の破折の場合は、5年間無料保証)
メタルセラミッククラウン
かぶせ物の表面がセラミック製で、内側のフレーム部分が金属製のかぶせ物です。
- メリット
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- ・内側のフレームが金属なので、割れにくい
- ・奥歯をはじめ、幅広いケースに対応できる
- ・変色しにくく、歯垢が付着しにくい
- デメリット
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- ・ジルコニアオールセラミックやオールセラミックより審美性は劣る
- ・金属アレルギーの方は適していない
- ・ごくまれに割れることもある(※自損以外の破折は5年間無料保証)
奥歯のつめ物(インレー)
つめ物は、虫歯などによって失った歯冠の一部を修復する補綴物で、インレーともよばれます。
セラミックインレー
セラミック製の透明感のある白いつめ物です。
- メリット
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- ・美しく、自然な見た目になる
- ・すり減りにくい
- デメリット
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- ・強い力がかかると割れることがある(※自損以外の破折は5年間無料保証)
ゴールドインレー
金合金製の金色のつめ物です。
- メリット
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- ・強度に優れ、腐食にも強い
- ・歯への適合性に優れ、2次虫歯になりにくい
- ・噛みやすい
- デメリット
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- ・金属なので、目立つ
- ・擦り減りやすい(※自損以外の破折は5年間無料保証)
セラミックラミネートべニア
セラミックを使った補綴治療の一つで、歯の表面をごく少量削り、そこにセラミック製の薄いプレートを貼り付けることで、歯の形や色を改善します。
- メリット
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- ・ホワイトニングで白くできない歯も白くできる
- ・歯の形を変えることができる
- ・軽度のすきっ歯など歯列の改善もできる
- デメリット
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- ・歯の表面を削る必要がある
- ・ホワイトニングよりも高額
- ・まれにセラミックが欠けることがある(※自損以外の破折は5年間無料保証)
ホワイトニング
ホームホワイトニングでは、患者さまにご自宅にてホワイトニング用のマウスピースにホワイトニングジェルを注入し、お口に装着していただくことで、歯を白くしていきます。
患者さまのご希望の白さになるまでに2~4週間ほどかかりますが、白さが持続しやすく、ツヤのある歯に仕上がります。
ホームホワイトニングをお勧めする理由
・ホワイトニングジェルに知覚過敏予防の成分が入っている
・オフィスホワイトニングより治療費が低価格
・ホワイトニングジェルを追加購入すれば、再度ホワイニングが可能
・ホワイトニング効果はオフィスホワイトニングと変わらない
厚生労働省認可の薬剤を使用します
当クリニックのホームホワイトニングでは、厚生労働省に認可されたウルトラデント社のホワイトニングジェル」を使用しております。
このホワイトニングジェルは、垂れにくい形状で扱いやすいため、ご自宅でも手軽にホワイトニングをしていただくことができます。
また、知覚過敏を予防する効果が期待できる成分が配合されているため、ホワイトニング中にしみたり痛みを感じたりすることはほとんどありません。また、同時に虫歯予防効果も期待できます。
- 低濃度のジェルなので、体への負担が少なく、痛みを感じることがほとんどない。
- 低濃度ジェルを使用するので、痛みがほとんどない
- ホワイトニングジェルを追加で購入するだけで再度ホワイトニングができる
- オフィスホワイトニングよりも再着色が起こりにくい
ホームホワイトニングの流れ
1日目の治療
お口の中の検査
虫歯や歯周病になっていないかお口の中を検査します。もし虫歯や歯周病がある場合は、その治療を先に行ないます。
型取り
ホワイトニング用のマウスピースを作製するために、お口の型取りを行ないます。
2日目の治療
歯のクリーニング
歯の表面の汚れを落とすために、歯のクリーニングを行ないます。
クリーニングをすることで歯にホワイトニングジェルが浸透しやすくなり、ホワイトニング効果を高めることができます。
歯の色のチェック
現状の歯の色と歯のシェードガイド(色見本)を見比べて、目標とする歯の白さを決めます。また、ホワイトニングの効果を比較するため、お口の中の写真を撮ります。
マウスピースのお渡しと説明
作製したホワイトニング用のマウスピースをお口に装着していただき、チェックします。問題なければ2週間分のホワイトニングジェルとケースとともに患者さまにお渡しします。また、ホームホワイトニングの方法や注意点についてわかりやすくご説明します。
ご自宅でのホワイトニング
ホワイトニングジェルとマウスピースを用いてご自宅でホワイトニングを行なっていただきます。
週一でのチェック
1週間に一度ご来院いただき、歯の色のチェックと歯のクリーニングを行ないます。一般的に約2週間で目標とする白さに到達することができます。歯が目標とする白さになったら治療は終了です。
メンテナンス
白い歯を持続させるためには、3~6ヵ月に一度の頻度で2~3日間ホームホワイトニングを行なっていただくことをおすすめします。
クイックジェット(歯面清掃器)による着色除去
「着色除去」とは、歯の表面に付着したヤニや茶渋などの着色汚れ(ステイン)を除去することにより、歯本来のもつ自然な白さを取り戻す処置です。
当クリニックでは、「クイックジェット(歯面清掃器)」という機器を使用して着色除去を行なった後、「PMTC(プロフェッショナルクリーニング)」で歯を磨き上げることによって、自然な白さでツヤのある歯に仕上げることができます。
クイックジェット(歯面清掃器)は、清掃用パウダーと水を含んだジェットストリームを歯面に吹き付けることによって、歯の汚れを一気に取り除くことができる機器で、毎日の歯磨きでは取り除くことのできない歯垢や着色汚れをしっかりと取り除くことができます。
審美治療Q&A
「歯ぎしり」がすごいのですが審美的歯科治療は可能ですか?
セラミックによる補綴治療をご希望なら、「メタルセラミック」をお勧めします。メタルセラミックは、表面は白いセラミックで審美性が高いだけでなく、内側のフレームは金属で強度に優れているため、歯ぎしりのある方でも治療できます。また、歯ぎしりの改善方法や治療方法についてもご提案できますので、ご相談ください。
少しですが歯の変色が気になります。少しでも治療できますか?
ほんの少しの歯の色の違いでも気になるようであれば治療はできます。セラミックの補綴物の治療なら、天然歯と馴染む色調が再現できる「ジルコニアオールセラミッククラウン」での治療をおすすめします。
すき間のある前歯を短期間で改善する方法はありますか?
「セラミックラミネートベニア」なら数回の来院で前歯のすき間を改善することができます。歯の表面をごく薄く削って歯型のセラミック製の薄いチップを張り付けることで、歯と歯のすき間を埋めることができます。
歯を削らずに歯を白くする方法はありますか?
歯を削らずに白くする方法としては、「着色除去」と「ホワイトニング」があります。「着色除去」は、専用の機器で歯の表面の着色汚れを取り除くことで、歯の本来の白さを取り戻す方法で、「ホワイトニング」は薬剤を使って歯を白く漂白する方法です。ご希望にあった治療をご提案いたしますので、詳しくはご相談ください。
審美治療症例
症例1 クラウン補綴、歯肉形成、ラミネートベニア
- 年齢・性別
38歳女性
- 治療期間
10ヵ月
- 費用
39万円(税抜)
-
主な治療
歯肉形成、クラウン補綴、ラミネートベニア
-
治療計画
最終的に顔貌、口唇と調和した審美性が得られるよう、診断用ワックスアップを行ない治療を行なう。プロビジョナル (治療用仮歯)で審美性を評価し、より審美的な最終補綴となるようにする。ラミネートベニアを選択するなど、最小限の侵襲で治療を行なう。
症例2 ラミネートベニア
- 年齢・性別
23歳女性
- 治療期間
2ヵ月
- 費用
26万円(税抜)
-
主な治療
ラミネートベニア
-
治療計画
歯の質感と変色の改善を希望。ラミネートベニアを用いることで歯質の削除を最小限にとどめて良好な結果を得た。
症例3 クラウン補綴、咬合再構成、歯肉形成(マイクロスコープによる)
BEFORE
AFTER
- 年齢・性別
52歳女性
- 治療期間
1年5ヵ月
- 費用
150万円(税抜)
-
主な治療
歯肉形成、クラウン補綴
-
治療計画
最終的に顔貌、口唇と調和した審美性が得られるよう、診断用ワックスアップを行ない、そこから骨の増生量、歯肉の増大量などを計算し、治療を行なう。長期的安定が得られるよう咬合に配慮。顔貌やスマイルラインとの調和、歯のバランスなど、審美的基準値を参考に緻密な分析を行ない、治療を行なう。
審美的な歯科治療のリスク・副作用
全般
- ・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
- ・噛み合わせによっては、また歯ぎしり・食いしばりの強い方の場合は、ごくまれに割れたり欠けたりすることがあります。
セラミック治療
- ・金属単体のつめ物・かぶせ物より、削る歯の量が多くなることがあります。
- ・事前に根管治療(神経の処置)や土台の処置が必要となることがあります。
- ・噛み合わせ・歯ぎしり・食いしばりの強い方には、破損防止のためのマウスピースの使用をおすすめすることがあります。
ラミネートべニア
- ・加齢により歯肉が退縮して審美的な支障をきたした場合、再治療の必要が生じることがあります。
- ・削る歯の量はごくわずかですが、歯がしみることがあり、症状が強い場合は神経を取ることがあります。
ホームホワイトニング、クイックジェット(歯面清掃器)
- ・薬剤のおもな成分、過酸化水素には歯の表面の保護膜を溶かす作用があります。保護膜が元に戻るまでの24~48時間程度は、歯の表面が荒れやすくなります。
- ・薬剤が歯の神経に強い刺激を与えるため、知覚過敏の症状が生じることがあります。
- ・低濃度の薬剤で時間をかけて白くするので、効果があらわれるまで時間がかかります。
- ・ご自分で行なうため、白さの調整が難しく、仕上がりの予測がつきにくくなります。
- ・ご自分で行なうため、薬剤の量やマウスピースの使用法などが適切であるか、自己判断が難しくなります。
- ・コーヒーやたばこなどにより再着色することがあります。
外科的歯肉形成
- ・疼痛・出血などを生じる事があります。
- ・麻酔を行なう場合、腫れやむくみを生じる事があります。
- ・切除した歯肉の量や骨までの距離、歯肉の厚みといった条件によって後戻りが起きる場合があります。